ダイエット成功には〇〇が必須!目標エネルギー量の決め方と成功の秘訣
前回のコラムでは減量ペースについてお話をしました。今回は減量ペースに合わせた目標エネルギー量の設定と、減量を成功させるための秘訣をお伝えします。
このコラムを見れば、今日からでも減量が始められますよ!
1日の推定エネルギー必要量を知る
推定エネルギー必要量とは、エネルギー出納、いわゆる摂取エネルギー量-消費エネルギー量=0となる確率が最も高くなると推定されるエネルギー摂取量のことです。
推定エネルギー必要量と同じエネルギー量を摂ることで、体重が維持されます。ただ、推定エネルギー必要量よりも摂取エネルギー量が多い場合は体重の増加、少ない場合は体重の減少へとつながります。
1日の推定エネルギー必要量(kcal)=基礎代謝量×身体活動レベル
- 基礎代謝量
基礎代謝量・・・心臓を動かしたり、体温を維持したり、呼吸をしたり、生命活動をするときに最低限必要とされるエネルギーのこと。
基礎代謝量のほとんどが筋肉で消費されているため、筋肉が多くなるにしたがって基礎代謝量は高くなります。そのため、年齢や性別、身長や体重によって基礎代謝量には個人差がありますが、厚生労働省では以下の表のとおり目安の数値が定められています。
- 身体活動レベル
身体活動レベル・・・日常生活での活動量に応じて3段階に分けられます。
例)毎日デスクワークですが、通勤時に20分程度歩くというAさん(40代の男性)の場合、
推定エネルギー必要量=1530×1.75=2678(kcal)
となります。
Aさんの場合、2678kcalよりも摂取するエネルギー量を少なくすることで、体重は減少していきます。
目標エネルギー量を決める
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脂肪1kgは何kcal?
1㎏の脂肪は7200kcalに換算されます。つまり、7200kcal消費することで1kgの脂肪を落とすことができます。
例えば、1か月で1kg落としたい場合、7200(kcal)÷30(日)=240(kcal/日)、1日あたり240kcalの摂取エネルギーを減らせばよいのです。
前項で算出できた自分の推定必要エネルギー量から、240kcalを引いたエネルギー量を目標に1ヶ月食事を続けることで1㎏の減量が成功します!
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240kcalって…?
240kcalの食材とその量(目安)を挙げていきます。
主食
・白ご飯 150g(茶碗1杯分)
・食パン 90g(6枚切りのパン1.5枚)
・うどん 240g(1玉分)
主菜
・鮭 180g(中サイズ2切れ)
・ソーセージ 90g(6本)
飲み物
・牛乳 360ml(コップ2杯分)
・清涼飲料水 600ml(500mlペットボトル1本強)
調味料
・バター 30g(大さじ2杯)
・マヨネーズ 30g(大さじ2杯)
嗜好品
・チョコレート 45g(板チョコ4/5枚)
・どらやき 90g(大きめのどらやき1個)
・アイスクリーム 120g(カップアイス1個)
1日のうち3食とも茶碗1杯分の白ご飯を食べている場合は、1食分の白ご飯をなくすのではなく、毎食50gずつ減らしていきましょう。
また、少量でもエネルギー量の多いバターやマヨネーズの使用量を控えたり、嗜好品を少し我慢したり、いろんな食材の量を少しずつ減らしていくことが大切です。
計量の大切さ
減量を成功させる秘訣は、ズバリ、計量です。
お茶碗1杯の目安が150gと記載しましたが、人によってはお茶碗1杯が100gの方もいれば、200gの方もいるでしょう。計量せずに「大体このくらいかな?」と思っていても、知らず知らずのうちに目標のエネルギー量を超えている場合があります。計量していないことが、ダイエットで結果が出ない理由の大きな要因となり得るのです。
多くの食品の栄養成分表示にはエネルギー量が記載されています。記載されていない場合、その食材を計量し、「○○(食材名) 〇g カロリー」とインターネットで調べるとすぐにエネルギーがわかります。計量が慣れてくると、食材の目安量が把握できるようになりますが、その目安量が適切か判断するために、最低でも週に1度は計量するようにしてください。
白ご飯の計量は、計量メモリのついているごはん茶碗もおすすめです。
まとめ
前回と今回のコラムで、減量プランを進めるうえでの目標エネルギー量が設定できるようになりましたね。
減量を進めていくうえで、計量が成功の秘訣となります。面倒くさいな・・・と感じることもあると思いますが、根気強く続ければ必ず結果は出ます。
思い立ったらすぐ行動、ぜひ今日から始めてみてくださいね!