【健康経営コラム】健康管理とウェルネスプログラムの導入

近年、企業の中で健康管理とウェルネスプログラムの導入が注目を集めています。
これは、単なる労働力の健康促進だけでなく、組織全体の生産性向上や従業員のワークライフバランスの向上にもつながる重要な要素となっています。
本記事では、健康管理とウェルネスプログラムの導入に焦点を当て、具体的な事例からその効果とステップについてご紹介します。

1.健康診断の重要性

企業が健康管理とウェルネスプログラムを導入する第一歩は、従業員の健康状態を正確に把握することです。
定期的な健康診断は、潜在的な健康リスクを早期に発見し、適切な対策を講じるための基盤を提供します。これにより、健康な職場環境の構築が可能となり、生産性向上に寄与します。

2.フィットネスプログラムの導入

従業員の健康促進において、フィットネスプログラムは効果的な手段の一つです。
定期的なエクササイズやストレッチは、従業員の体力向上だけでなく、チームビルディングやストレス軽減にも寄与します。
これにより、業務効率が向上し、従業員の心身の調子が良好に保たれます。

3.ストレスマネジメントの必要性

仕事の要求が高まる中、ストレスマネジメントは欠かせません。
ストレスへの対処法を学び、従業員が適切にリラックスできる環境を提供することで、仕事におけるメンタルヘルスが向上します。
組織全体でストレスに対する理解を深め、適切なサポートを提供することが鍵です。

4.企業文化の構築とイベントの実施

健康促進を成功に導くためには、企業文化の構築が不可欠です。
従業員が健康を大切にする文化を醸成するためには、健康に関連したイベントの実施が有効です。
例えば、健康セミナー、ウォーキング大会、またはヘルシーランチの提供などが考えられます。
これにより、従業員同士のコミュニケーションが深まり、ポジティブな職場環境が形成されます。

５.栄養カウンセリングとヘルシーフードプログラム

食事は健康に直結する重要な要素です。
栄養カウンセリングとヘルシーフードプログラムでは、栄養士やシェフによる相談や食事提案を通じて、従業員がバランスの取れた食事を摂ることを促進します。
これにより、健康な食習慣の形成と、生産性向上が期待できます。

６.リモートワーク健康サポートプログラム

近年ますます増加するリモートワークに対応するため、リモートワーク健康サポートプログラムが有益です。
従業員が自宅や外部から仕事を行う場合、適切なデスク環境や運動の促進、メンタルヘルスへのサポートが重要です。
これにより、リモートワーカーも含めた全体的な健康状態が向上します。

７.タバコ依存症サポートプログラム

タバコ依存症サポートプログラムは、喫煙者向けの禁煙支援を提供します。
専門のカウンセリングやニコチン補助療法を通じて、喫煙をやめる支援を行います。
タバコ依存者の割合が高い場合、これにより従業員の健康状態向上が期待できます。

８.睡眠改善プログラム

十分な睡眠は健康に不可欠ですが、仕事やストレスにより十分な睡眠が取れないことがあります。
睡眠改善プログラムでは、睡眠に関する教育や習慣改善のサポートを提供し、従業員が質の高い睡眠を確保できるようにします。

９.ウェルスコーチングプログラム

個別にウェルネスコーチを配し、従業員が健康目標を設定し、それを達成するための計画をサポートするウェルネスコーチングプログラムも有効です。
従業員は自分の健康に対する責任を感じ、コーチの助言を得ながら積極的に健康に取り組むことができます。

まとめ

健康管理とウェルネスプログラムの導入は、企業にとって単なる福利厚生の枠を超えた戦略的なアプローチです。
従業員が健康で幸福な状態で働くことは、企業の持続可能な成長と未来への投資と言えるでしょう。
健康促進は企業の価値観として根付き、従業員のモチベーション向上や組織の健全な発展に寄与します。
企業は積極的かつ戦略的に、健康とウェルネスを組織の一部として捉え、その効果を最大限に引き出していくことが求められます。

大阪北部ヤクルト販売では、下記の取り組みを行っています。

〈生活習慣病予防の取り組み〉

• 有給休暇取得の積極的な声掛け　※取得率87.5％（2022年現在）
• ノー残業デー実施
• 年２回の健康診断、年１回の歯科検診実施
• 乳がん検診実施
• 生活習慣予防、改善を目指す健康推進「ヤクルト健康21」の実施 ※参加率100％、目標達成率100％
• 禁煙デー
• 禁煙外来受診時の助成
• 社内に体重計・血圧計の設置
• ラジオ体操、ウォーキングチャレンジ実施
• 「健康運動実践指導者」「JADP認定食育アドバイザー」の資格を持つ社員による「食育・健康・運動」コラムを社内SNSに定期的に掲載
• 全社員が「健康経営アドバイザー」の資格を取得

※2021年3月末現在

〈感染症予防の取り組み〉

• 「Yakult1000」をはじめとする乳酸菌飲料の毎日飲用の促進（家族も含む）
• ・ンフルエンザ集団予防接種の実施　※実施割合87.8％（2021年）
• 新型コロナウィルス感染症対策として、アクリル板の設置、毎日数回の除菌、検温確認
• 時差出勤、テレワークの推奨

〈メンタルヘルスへの取り組み〉

• 全社員にストレスチェック実施
• 産業医による面談
• 管理職向けメンタルヘルス研修実施