
豊かに生きるための「健康寿命とウェルビーイング」の関係性について
現在の日本において、平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.14歳です。一方、健康寿命は2024年は男性が72.91歳、女性が75.60歳と推定されており平均寿命と健康寿命には10歳以上の差があります。単に長生きするだけでなく、いかに健康で豊かな人生を送るかという視点から、近年、「健康寿命」という言葉が注目されています。一方、「ウェルビーイング」は、心身ともに満たされ、幸福感を感じている状態を指し、より質の高い生活を送るための指標として重要視されています。「病気でない=健康」というのでは不十分で、身体的だけに焦点を当てるのではなく、社会的・精神的な面にも目を向けていくことが現代の健康において大切なことです。
健康寿命とは?
健康寿命とは、病気やけがなどにより日常生活に支障なく、いきいきと過ごせる期間のことです。単なる平均寿命ではなく、いかに健康で豊かな人生を送れるかという視点が重視されています。
ウェルビーイングとは?
ウェルビーイングは、身体的な健康だけでなく、精神的な健康、社会とのつながり(ソーシャルサポートなど)、人生に対する満足度など、多岐にわたる要素が組み合わさった状態を指します。簡単に言うと、心身ともに満たされ、幸福感を感じている状態と言えるでしょう。
健康寿命とウェルビーイングの関係性
健康寿命が長いほど、ウェルビーイングが高い傾向にあります。その理由として
- 身体機能の維持...健康な体で様々な活動ができることで、自信や達成感が得られ、幸福感につながる
- 精神的な安定...病気や痛みから解放されることで、ストレスが減り、精神的な安定が得られる
- 社 会 参 加:...健康であれば、友人や家族との交流や社会活動など、様々な活動に参加することができ、生活に張り合いが生まれる
「心身相関」という言葉があるように、心の状態が体の状態に影響を与え、逆に体の状態が心の状態に影響を与えることがあります。
健康寿命を延ばし、ウェルビーイングを高めるために
健康寿命を延ばし、ウェルビーイングを高めるためには、以下のことが大切です。
- バランスの取れた食事...三食バランスの取れた食事を摂ることは、健康な体を維持するために不可欠です。
- 適 度 な 運 動...定期的な運動は、心身の健康を維持し、生活習慣病のリスクを低減します。
- 質の高い睡眠...十分な睡眠は、身体の回復を促し、精神的な安定をもたらします。
- 人間関係...家族や友人との良好な人間関係は、心の安定をもたらし、幸福感を高めます。
- ストレス管理...ストレスは、心身に悪影響を及ぼすため、適切なストレス管理方法を身につけることが大切です。
- 趣味や興味 持つこと...趣味や興味を持つことは、生活に楽しみをもたらし、自己実現感につながります。
また、乳酸菌を摂ることは腸内にいる免疫細胞を活発にし、腸内環境を整えてくれる働きがあります。乳酸菌のような良い菌というのはお通じとともに出て行ってしまい維持することができません。そのため、毎日継続して摂り入れていくことが免疫細胞を元気にするには大切です。
以上のような行動習慣は、環境の条件を操作することになされます。生まれつきの行動以外は学習することで身についていきますので一歩踏み出して経験を重ねることも健康に長生きするうえでは大切です。
まとめ
ウェルビーイングの高さは、当初の健康状態にかかわらず、ポジティブ感情(喜び,幸福感,活気)やポジティブな性格的特徴(人生満足度,有望さ,楽観主義,ユーモアのセンス)が、長寿の予測因となっているという研究発表もあるなど、健康寿命とウェルビーイングは、密接に関連しており、より豊かで充実した人生を送るためには、両者を高めることが重要です。健康寿命を延ばすことは、単に長生きすることだけでなく、より幸福な人生を送るための第一歩と言えるでしょう。
健康寿命とウェルビーイングを高めることは、個人の幸福だけでなく、社会全体の活性化にもつながります。