「毎日ダルい」は気のせいじゃない！その不調、寒暖差疲労が原因かも？

その「なんとなく不調」、もしかして寒暖差疲労かも？

朝晩は冷え込み、日中は暖かくなる季節の変わり目や、冷暖房が効いた室内と外を行き来する際、誰もが感じる「なんとなく体調が優れない」「疲れが抜けない」といった不調。これらの原因は、単なる季節の変わり目の風邪ではなく、自律神経の乱れからくる「寒暖差疲労」かもしれません。
特に11月頃は、本格的な冬が始まる前の急激な冷え込みに体が追いつかず、寒暖差疲労を感じやすい時期です。

寒暖差疲労のメカニズム

私たちの体には、体温を常に一定に保とうとする機能が備わっています。この体温調節を担っているのが、全身の機能をコントロールする自律神経です。

外の気温が急激に変化すると、体は体温を維持するために自律神経をフル稼働させます。寒いときには交感神経を優位にして血管を収縮させ、熱を逃がさないようにし、暑いときには副交感神経を優位にして発汗を促します。この自律神経の急激で頻繁な切り替えは、マラソンを走り続けるのと同じくらいエネルギーを消耗します。その結果、体力が奪われ、様々な不調として現れるのです。

こんな症状が出ていませんか？

寒暖差疲労の症状は、自律神経がコントロールする幅広い機能に及びます。

• 全身の倦怠感・疲労感: 休んでも疲れが取れない。
• 頭痛・肩こり: 緊張状態が続くことで血行が悪くなる。
• めまい・不眠: 自律神経のバランスが崩れる。
• 胃腸の不調: 食欲不振や下痢・便秘。
• 精神的な不調: イライラ、気分の落ち込み。

これらの症状は、季節の変わり目に自律神経のキャパシティを超えてエネルギーを消耗しているサインです。

今すぐできる寒暖差疲労対策

寒暖差疲労から体を守るためには、自律神経に余計な負担をかけないようにすることが重要です。

 服装で「三つの首」を守る

首、手首、足首の「三つの首」は、皮膚のすぐ下に太い血管が通っているため、体温が奪われやすい場所です。マフラーやストール、レッグウォーマーなどを活用し、ここを温めるだけで全身の血行が良くなり、体温調節がスムーズになります。気温に合わせて脱ぎ着しやすい上着を選ぶなど、服装でこまめに調整しましょう。

 入浴でリラックス

シャワーで済ませず、38～40℃のぬるめのお湯に10～15分ゆっくり浸かりましょう。ぬるめの入浴は副交感神経を優位にし、緊張を和らげて自律神経を整えるのに非常に効果的です。また、一日の冷えをリセットし、睡眠の質を高める効果も期待できます。

 質の高い睡眠と軽い運動

規則正しい生活リズムを保つこと、特に十分な睡眠は自律神経の回復に不可欠です。また、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、血流を良くし、体温調節機能を高める筋肉を養う手助けになります。
そして、乳酸菌の摂取は、腸内で善玉菌を増やし、腸内環境を整えることに繋がります。この整った腸内環境が、自律神経に影響を与える（腸脳相関）ことでバランスを改善し、結果として体全体の調子を良くすることに役立つと考えられています。

日々の健康の対策の一環として、乳酸菌を摂取してみてはいかがでしょうか。

寒暖差疲労は、現代人が抱えがちな「新型の体調不良」とも言えます。日々の小さな工夫で自律神経を労り、寒暖差に負けない健康な体を作りましょう。